Toyokumo Tech Blog

トヨクモ株式会社の開発本部のブログです。

退職エントリ トヨクモ株式会社

この度2025年6月末をもって、トヨクモ株式会社を退職することになりました。アプリケーション開発チームの鈴木です。 2022年より新卒として入社したため正社員としては3年強の期間になりますが、2019年のちょうど今頃の季節にアルバイトとして入社しており、合計でおよそ6年間という期間でした。

退職理由

起業します。トヨクモとは全く関係ない業界です。 トヨクモで働きつつ個人開発として始めたNoveLandというサービスを事業としてやっていきます。内容は小説をはじめとした物語のための創作プラットフォームです。

novel-land.com

学生時代に就職活動を行っていた頃、元々はこの業界でエンジニアをやることも考えていたのですが、給料や環境など働いていくことを考えたら明らかにトヨクモの方が良かったためそのまま就職させていただきました。 今にして思えば自分がこだわりのある分野で思い通りにやれず葛藤を抱えるよりかは、趣味の時間でのびのびと個人間発をやれたからこそ継続できたのかもしれません。

当初は独立するのはもっと先の話になるだろうと思っていたのですが、一緒にやってくれるという方に出会ったことをきっかけに起業することにしました。

また、もう一つの大きな理由は最近のAI関連の目覚ましい技術発展です。 自分自身が使うという観点でも、自分が詳しくない分野について自分で考えて闇雲に行動するよりも、とりあえずAIに聞いて出てきた回答を試すことによって、平均以上の結果を出しつつ間違っていたら次の経験に活かすというサイクルをたくさん回せるようになりました。 そして、NoveLandのサービスの観点についても元々自分が大学時代に研究していた分野がAIだったということもあり、来たる時代に備えてAIを活用できる仕組みをコツコツ準備していたため、こういった状況からやるとしたら今しかない、そう思いました。

トヨクモでやったこと

アルバイト時代は製品のバグ修正や細かい機能追加をやりつつ、Next.jsとTailwindcssを使い、CMS機能を持つ会社や製品のホームページのリプレースや保守をやっていました。 正社員として入社してからはそれらを引き継ぎつつ、当時リリースしたばかりだったトヨクモスケジューラーのアプリ版を担当しました。 今でこそ会社の技術スタックはNext.jsが使われるようになってますが、Next.jsだったりReact Nativeだったり当時会社で他にやっている人が少ない技術を中心に触らせていただいたように思います。

そうして経験を重ねるうちにToyokumo kintoneAppアカウントをメインの担当者としてやらせていただきました。 kintone連携製品の全製品のユーザーが使用するサービスであり、その分利用者も多かったため良い意味でプレッシャーとなり、やりがいがありました。 中でも一番印象に残っているのはテンプレートギャラリーという機能です。 インフラ、バックエンド、フロントエンドの全工程の設計の叩き台作る作業を初めて自分の手で行ったため、とても思い入れがあります。 また、開発中にテンプレートギャラリーというプラットフォームを通じて、どんなことをやっていきたいか開発本部長の方から聞く機会があったのですが、自分が物語の分野で実現させたいと思っていたことと重なる点も多く、本当にあと一つ何かが違えば自分はトヨクモに居続けただろうなと思いました。

その他にも、細かいものを含めればほぼ全ての製品にPRを出したり、アルバイトの採用面接をやらせていただいたりと振り返ってみると幅広く担当させていただきました。

トヨクモで働いてどうだったか

とにかく学びが多かったです。 技術レベルをはじめとしたさまざまな点での当たり前の水準が高く、日々の業務は良い刺激の連続で、辞めるのが惜しいほどでした。

また、働き方についても目的を明文化し、必要なことを必要なだけやるという合理的な社風で、この仕事は何のためにやっているんだろう、といった疑問を抱くことなく業務に専念できました。

そして、正社員として働き始めるまでは、エンジニアにコミュニケーションスキルはそこまで必要ないだろうと高を括っていましたが、実際にはそんなことはありませんでした。 通常業務に関しては、プログラムを書くときにこのコードもっとああすればよかったなという後悔よりも、もっと要件を事前に確認したり方針についてテックリードの方に相談した方がよかったなという後悔をすることの方が多く、働き方としてその辺りを中心に改善することを意識していました。 その他にも、HPの作成一つでも他部署の方との調整が必要で視野が広がりましたし、アルバイトの採用や研修、マネジメントを通じてされる側からする側の立場になり新しい視点で組織を見る力が養われました。

おわりに

お世話になった皆様、本当にありがとうございました!

こうして振り返ってみると本当に会社によくしていただいたのだと改めて気付かされました。 活動していく中で、またいつか良い形で恩返しできるように頑張ります。